例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)2023
What to talk about when we talk about us 2023
岩瀬海、櫻井莉菜、堀内しるし、手塚屋、中島伽耶子、みずたまり
Photo by Satoru Hoshino
「今日はいい天気ですね」
そんな身近さで、自分の痛みや誰かの痛みについて話せれば、今よりもっとうまく会話ができるかもしれません。傘を用意するように自分の感情を大切にし、明日の天気を気にするように他者の涙を想像できれば。
このプロジェクトは、トランスジェンダーの人々(生まれた時に割り当てられた性別ではなく、生きやすいと感じる性別や状態で生活する人)に対する差別に NO
を表明することから始まりました。今年は、誰もが安心して過ごせるフリースペースを作ります。ここでは、好きな本やZINEを読むことができ、作家の山本夏綺さん、俳優の和田華子さんの作品などを鑑賞することができます。もちろん、お喋りしたり、お昼寝したり、自由に過ごすことができます。期間中は、ゲストを招いたトークイベントや、普段感じているモヤモヤを話し合う「性とジェンダーのお話会」、書籍『トランスジェンダー問題-議論は正義のために』(ショーン・フェイ
著,高井ゆと里 訳)の読書会など、様々なイベントも開催します。
個人の経験や語りを大切にしながら、それぞれが感じている違和感やモヤモヤがどのような社会的課題と繋がっているのか、同じように困っているのは誰なのかを考えます。多数決で物事が決まってしまう社会だからこそ、個人の痛みを大切にしながらゆるく連帯できる場を、私たちは目指します。
Picnic(with ZINE)
山本夏綺
2023
ピクニックシート、クッション、ZINE
誰もが手作りZINEを読んだり、自分でも作れるピクニックスペース。ときどき山本さんがクッキーを焼いてくれました。
《「私はトランスです」=??》
和田華子
2023
グラフィックレコーディングの用紙と映像作品を組み合わせた作品。鑑賞者は自分が気になった箇所にシールを貼ることもできる。
【わたしたちのUmbrella songs】
会場に設置したラジオ配信ブース。
自分にとって雨をしのぐ傘のような曲を鑑賞者から集め、リクエストされた20曲ほどを会場でながしながら、ラジオ配信を行いました。
リクエストされた曲は、リストにされて公開されています。
是非ラジオと一緒に聞いて見てください。
ラジオ配信はこちら
【本のはなしをする会】(UDトークによる同時文字起こしあり)
・11月22日(水) 18:00-20:00
『トランスジェンダー入門』
今年刊行された本『トランスジェンダー入門』(周司あきら、高井ゆと里、集英社、2023)
・11月27日(月) 18:00-20:00
『トランスジェンダー問題-議論は正義のために』(ショーン・フェイ著、高井ゆと里訳、明石書店、2022)の本の話をする第1弾。
・11月30日(木) 18:00-20:00
『トランスジェンダー問題-議論は正義のために』(ショーン・フェイ著、高井ゆと里訳、明石書店、2022)の本の話をする第2弾。
・緊急読書会 12月2日(土)11:00-12:00
『交差するパレスチナ: 新たな連帯のために』(在日本韓国YMCA 編、新教出版社、2023)
【トークイベント】
11月23日(木) 13:30-15:00
性とジェンダーのお話会 ゲスト:松倉みほ子さん(手話通訳あり)
「”結婚”ってなんだろう?~これからのリレーションシップ」
秋田での婚活やLGBTQのご縁結びを行う結婚相談所「maricoco」の松倉みほ子さんをゲストにお迎えします。一緒に「結婚」とは何なのかを改めて考えてみましょう。
11月25日(土) 15:00-17:00
ゲスト対談:高井ゆと里さん × 真木柾鷹さん(手話通訳あり)
「秋田で(トランスジェンダー追悼の日)を考える」
『トランスジェンダー問題-議論は正義のために』(明石書店)の訳者であり、倫理学者の高井ゆと里さんと、1998年からマイノリティーの人権活動を行う「性と人権ネットワークESTO」代表の真木柾鷹さんの対談です。
12月2日(土) 14:00-16:00
性とジェンダーのお話会 ゲスト:依田花蓮さん(手話通訳あり)
「知って、考えるLGBTQ+」
性的マイノリティーの人権擁護のため様々な活動を行なっている政治家の依田花蓮さんをゲストにお迎えします。同性婚や理解増進法など、私たちの生活と政治の繋がりを考えます。